パネルディスカッション5-5「フットケアにおける透析室での取り組み」

5月27日(土)パネルディスカッション5「下肢末梢動脈疾患指導管理加算へのコメディカルからのアプローチ方法を透析室で考える」
5. フットケアにおける透析室での取り組み
座長 池田 潔 (池田バスキュラーアクセス・透析・内科)
座長 山本 光孝 (原三信病院)
演者 鍋山 千帆 (医療法人秋桜会 新中間病院)

透析患者の多くは、血管の石灰化を伴う高度な動脈硬化から足病変の合併症も多く、下肢切断率が高いと言われている。当院では、透析患者の足病変の予防と早期発見を目的に7年前からフットケアを開始した。それまで透析室では「足を見る」習慣がなく、透析業務に加え、知識・技術・経験不足からくる不安、時間の確保、フットケアに対しての温度差、たくさんの問題を抱えてのスタートだった。

患者の足を守るため、一人で始めたフットケアだったが、まず自分自身のスキルアップを図るため研修会や学会へ参加した。そして、透析室でのフットケアが円滑に行えるようマニュアルの作成、スタッフ教育、個々の患者に応じたケアや指導を行った。最初は足を見せることを嫌がった患者が足を見るようになり、スタッフも観察やケアを通して患者と関わることが増え、足病変の早期発見が透析室全体でできるようになった。またセルフケアを行う患者が増え、足への関心が高まっていると実感した。フットケア指導士の資格取得後は、院内にフットケアの重要性を発信、少しずつではあるが、他部署からケア依頼や相談がありフットケアが周知されている。

平成28年4月から人工透析患者の下肢末梢動脈疾患重症化予防の評価「下肢末梢動脈疾患指導管理加算」が新設され、当院も同年6月から算定を開始した。記録する医師の負担や保管方法などシステム上の問題が発生したが、透析室全体で情報を共有、他部署との連携を図るなどチームとしての意識が高まり、活動することの重要性を認識できた。

今回、透析室での取り組みと今後の課題について報告する。

 

 

※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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