パネルディスカッション5-4「下肢末梢動脈疾患指導管理加算から始まった透析室の下肢救済」

5月27日(土)パネルディスカッション5「下肢末梢動脈疾患指導管理加算へのコメディカルからのアプローチ方法を透析室で考える」
4. 下肢末梢動脈疾患指導管理加算から始まった透析室の下肢救済
座長 池田 潔 (池田バスキュラーアクセス・透析・内科)
座長 山本 光孝 (原三信病院)
演者 高梨 未央 (東京都済生会中央病院)

私が下肢救済・足病学会認定師資格取得を目指した理由は、フットケア学会認定のフットケア指導士取得後、職場で予防的フットケアを中心に行ってきましたが、潰瘍や小さな傷を形成し来院する患者も多い現状があり、潰瘍を含めたトータルケアが看護師に要求されてきていると感じている時にこの資格が誕生し、資格の役割・目的は、私の悩みの解決に繋がると考えたからです。

資格を取得するには既定のカリキュラムを受講することは勿論ですが、症例提出が重要です。症例は認定師としての第一歩になります。特に私は、患者と共に実践できるケアを意識しました。例えば、患者が使用しているタブレットを用いて自分の足を撮影し、自分で観察ができるようにしたり、被覆材を傷の大きさに合わせて切った状態で渡したり、自立度・生活背景に合わせて自分で処置が行えるように、より個々の患者に合わせたケアを考え提供することが必要です。

資格取得後に、平成28年度改定で下肢末梢動脈疾患指導管理加算は、初めて予防に加算がついた制度です。この制度が新設され、「もっと早い段階で紹介してくれていたら」という紹介先の悩みと、「この小さな傷の状態、ABIが低いくらいで紹介したら経過観察と言われ心配しすぎではないか」という紹介元の悩みの2つの悩みが解消されるのです。そして、今まで下肢救済やフットケアに興味がない方でも関心を持つ機会となりました。

当院の透析室は、フットチェックの習慣がなく、この制度を機に本格的にフットチェックが導入になりました。認定師としてまず私が始めました。その姿を見てスタッフが足に興味を持ち始めました。フットチェックの目的や方法の勉強会を開催し、スタッフ皆がフットチェックを始めました。私たち、看護師の特技は、観察・アセスメントです。スタッフ共に適切なタイミング、適切なアセスメントを実践し、下肢救済に取り組んでいきます。

 

※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

第9回日本下肢救済・足病学会学術集会プログラムはこちら

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