パネルディスカッション5-1「透析患者における生理機能検査」

5月27日(土)パネルディスカッション5「下肢末梢動脈疾患指導管理加算へのコメディカルからのアプローチ方法を透析室で考える」
1. 透析患者における生理機能検査
座長 池田 潔 (池田バスキュラーアクセス・透析・内科)
座長 山本 光孝 (原三信病院)
演者 田中 一弘 (新古賀クリニック)

わが国における透析患者数は増加の一途を辿っている.日本透析医学会が2015年末に実施した統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」によると,透析導入の原因疾患および透析患者全体に占める疾患別割合の第1位は糖尿病性腎症である.透析患者は,色々な疾患(心血管疾患・脳血管疾患・悪性腫瘍・感染症など)に対する発症リスクが非透析患者に比べ高く,背景に糖尿病がある場合は,さらに高くなる.末梢動脈疾患においても同様である.加えて糖尿病性神経障害があると,疼痛を自覚しにくくなり重症化した状態で発見されることが少なくない.透析患者の下肢切断率は年々増加傾向にある.

透析患者における合併症を少しでも早期に発見し重症化を防ぐためにも,定期的にスクリーニング検査を行う必要性がある.最も簡便に施行できるのが,生理機能検査である.末梢動脈疾患の評価法には,足関節‐上腕血圧比(Ankle Brachial Pressure Index:ABI)検査や下肢動脈超音波検査や皮膚組織灌流圧検査などがあるが,スクリーニング検査に適しているのはABI検査である.当院では,全透析患者に対し最低年1回ABI検査を施行しており,末梢動脈疾患が疑われる症例には,さらなる血流評価として下肢動脈超音波検査や皮膚組織灌流圧検査を施行している.

私は生理機能検査(主に超音波検査に従事)を通して、色んな領域の診療に携わってきました.こうした環境下で,血管診療にも興味を抱き,自己研鑚のために,血管診療技師(CVT)資格取得を決意しました.CVTは“コメディカルとして,脈管領域の診療に従事するに必要な専門知識・技術をもった者を専門家として認定する”という趣旨で,2006年に血管診療技師認定機構によって発足された資格である.

 

 

※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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