パネルディスカッション4-2「苦労した救肢症例(CLI,ALI,その他)」

5月27日(土)パネルディスカッション4「究極の救肢」
2. 苦労した救肢症例(CLI,ALI,その他)
座長 松本 拓也 (国際医療福祉大学)
座長 伊東 啓行 (済生会福岡総合病院)
演者 荒田 憲一 (鹿児島大学)

様々な要因で救肢に苦労する症例を経験する。CLI症例3例、ALI症例2例、その他2例を提示する。CLI症例1:64歳男性。感染を伴うRutherford6(R6)の壊疽で、右下腿切断後、糖尿病あり。Hybrid血行再建術+デブリードメント後、創部浄化、植皮を行い、救肢可能であった。Angiosomeの概念では、Indirect bypassであったが良好な創治癒を得た。CLI症例2:64歳男性、R6の壊疽で、糖尿病、高血圧合併。浅大腿-膝下膝窩-足背動脈sequential bypass+デブリードメント後、創部浄化、植皮を行い、救肢可能。CLI症例3:58歳男性、右下肢潰瘍形成、37年の透析歴。腹部大動脈〜腸骨〜総大腿〜浅大腿動脈の石灰化閉塞を認め、Moderate〜Severe ASを認めた。右大腿深動脈形成術を付加した右腋窩-大腿-膝下膝窩動脈バイパス術で救肢可能であった。ALI症例1:81歳女性、左下腿前面から足背に広範囲組織欠損を認め、切断拒否あり。心房細動あり。膝窩動脈血栓除去術後、組織欠損部の洗浄、浄化、植皮で救肢できた。ALI症例2:53歳男性。前医で血行再建できず、発症後10日後に当院へ。TASC GradeIII。切断拒否。FFバイパス+右総大腿〜大腿深動脈内膜切除+自家静脈による大腿-膝下膝窩-後脛骨動脈バイパス術を施行。コンパートメント症候群で筋膜切開、デブリを要したが救肢可能であった。その他症例1:79歳男性、右前足部壊死。66mmの大腿深動脈瘤及び浅大腿、膝窩動脈の血栓閉塞を認めた。大腿深動脈瘤切除(SFVによる再建)、右大腿-後脛骨動脈バイパス術、デブリを施行。術後6ヶ月目に足部創完全治癒した。その他症例2:73歳男性。コレステリン塞栓症で左足趾壊死あり。前医で後脛骨動脈終末部のEVTを施行されすぐに閉塞。バイパス術依頼あり。足部DSAで末梢ターゲット同定が困難であった。膝下膝窩-後脛骨動脈終末部へのバイパスが何とか成立し壊死部デブリ、創処置行い、現在自立歩行も可能となっている。

 

 

※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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