シンポジウム5-4「チームで関わるフットケアとその効果」

5月27日(土)シンポジウム5「フットケアと創傷管理の融合を目指して ―下肢救済のために結集する看護の力―」
4. チームで関わるフットケアとその効果
座長 大浦 紀彦 (杏林大学医学部形成外科学)
座長 溝上 祐子 (日本看護協会 看護研修学校)
演者 原田 和子 (平和台病院)

当院は、糖尿病専門医7名(うち指導医4名)、糖尿病看護認定看護師2名、日本糖尿病療養指導士24名、宮﨑地域糖尿病療養指導士24名を中心に、チーム医療に取り組んでいる糖尿病専門病院である。2007年にフットケア外来が開設され、フットケア件数は徐々に増加し、H28年では1830件/年実施できるようになった。糖尿病合併症管理料算定件数もH28年は881件/年であった。フットケア外来では、足浴・爪ケア・保湿指導等の予防的介入のほか、主に創傷処置や鶏眼・胼胝処置等を行っている。胼胝や足趾の変形、足底に創傷のある患者さん等に対しては、インソールや靴の作成にも積極的に関わり、フェルトも活用しながら「ゼロ圧」を心がけるよう日々格闘中である。

フットケアに携わる看護師は、フットケア外来開設当初は糖尿病看護認定看護師1人であったが、2日間のフットケア研修を毎年受講させていただき、現在では外来に3名、病棟に2名、透析室に2名配置できるようになった。これらの看護師は、フットケア研修やケースカンファレンスを通して、アセスメント力やフットケアのスキルアップに心がけている。またこれらの看護師が中心となり、それぞれの部署でスタッフ育成し、足に関心を持つ看護師を増やしている。多くのフットケアのできる看護師が、患者さんのフットケアを実施・教育することでフットケア件数が増加し、足に関心を持ち、その人なりのセルフケアができる患者さんが増えてきている。

H6年より当院に開設された透析室では、開設当初よりすべての看護師がすべての透析患者さんへ定期的にフットケアを行っている。H28年から算定可能になった「下肢末梢動脈疾患指導加算」も、近隣の循環器科・血管外科・形成外科等と連携をすることで算定できている。下肢の神経障害や血流障害の有無・程度等定期的に確認し、透析患者さんの足を守り下肢切断に至らぬよう、予防的介入・創傷の早期発見・早期治療に心がけている。
 

※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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