シンポジウム3-4「深部静脈不全に対する治療」

5月26日(金)シンポジウム3「下肢静脈の世界 -このシンポを聞けばすべて分かります-」
4. 深部静脈不全に対する治療
座長 星野 俊一 (福島第一病院)
演者 星野 祐二 (福岡山王病院)

表在静脈不全や穿通枝不全の場合、病的静脈を切除、血管内焼灼、硬化療法等、様々な治療バリエーションがあるが、深部静脈の場合、温存しなければならない下肢の静脈還流路であるため、積極的な治療が行いにくい。また静脈の場合、通常動脈にはない静脈弁機能まで考慮する必要があるため、治療方針が立て難く、その治療方針は圧迫療法のみに頼らざるをえない現状となっている。一方で近年、カテーテル治療の進歩や新たな手術(弁形成術)手技の発達等、深部静脈への積極的な治療介入も行われてきている。
・カテーテル治療:いわゆる深部静脈血栓症治療において、急性期治療の段階で従来の薬剤による抗凝固・線溶療法だけでなく、積極的にカテーテルを駆使して血栓を溶かしにいくカテーテル血栓溶解療法であったり、慢性期治療の一貫として、器質化血栓により通過障害となってしまった静脈をバルーン拡張やステント留置等カテーテルで血行再建させる等、積極的な深部静脈へのカテーテルを駆使した治療介入も行われつつある。しかしながら本邦ではまだその報告例も少なく、ステント治療に至っては未だ保険収載もされていないため、今後その適応、必要性、使用デバイス、手技の確立など多くの要検討事項がある。
・手術手技:これまでも深部静脈弁不全に対し様々な弁形成術が行われてきているが、いずれも静脈弁の変形、破壊の程度が症例毎に区々であるため定型的な術式がない点や、その長期成績が安定しない等様々な問題点があった。一方で、近年新しい術式も報告されてくる等、世界中の静脈外科医の挑戦は続いている。
下肢の深部静脈不全の場合、下大静脈・腸骨・大腿、膝窩、膝下レベルでのそれぞれでの静脈機能を考えねばならず、また表在静脈、穿通枝との相互関係性も考慮しなければならないため、評価・治療が難しいという状況にある。この様な状況のなかで、積極的な治療をと考える先端技術の現状について報告する。

 
※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)
 
 

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