5月26日(金)シンポジウム2「下肢リンパ浮腫の病態と治療」
2. リンパ管静脈吻合術
座長 前川 二郎 (横浜市立大学 形成外科)
座長 上村 哲司 (佐賀大学医学部 形成外科)
演者 古川 洋志 (北海道大学医学部形成外科)

リンパ管静脈吻合術(LVA)は、日本が中心となって世界に広まった手術手技の感があり、実際多数の論文がこれまで日本人により発信されている。一方、論文や学会において、これまでLVAに関した治療成績を報告していない施設であっても、リンパ浮腫治療を積極的に行っている他施設を参考にして、本手術の実施を開始している施設は増加傾向であると考えられる。
 ①国内のLVAの状況について:本発表では、国内での本手術の現状について実施された、三年前の厚労省の第三次対がん総合戦略研究事業「国民に役立つ情報提供のためのがん情報データベースや医療機関データベースの質の向上に関する研究」小斑(リンパ浮腫グループ)の実施したアンケート調査の結果を紹介させていただき、LVAを実施している専門の施設のみでなく、一般病院も含めた国内全体でのアンケート調査の結果から、国内のLVA実施施設の現状について紹介したい。

 ②国外の状況について:さらに、世界に広まっているLVAの現状をも理解するために、国外施設からのLVAの報告に対するレビューを行った。LVA, lymphedema等の検索ワードでPubMedにて検索すると、多くが本邦からの論文であることがわかり、国内の形成外科・マイクロサージャリー関連の学会報告でも拝見されるように、手技の開発や工夫、進歩に関して本邦は世界の先端を走っていると思われる。一方日本人以外の論文で、LVAについて書かれた論文は少ないが、予防的ないし治療的目的でLVAを行い、治療成績を記述しているいくつかの施設の報告に注目した。本発表では、UCLAのGranzow JW、M.D.AndersonのChan DW、イタリアのBoccardo Fらの論文を参考に、彼らの考えるリンパ浮腫の病態、LVAの適応、手術方法、治療成績についてレビューを行い、本学会の皆様とディスカッションできれば幸甚である。

 
※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)
 
 

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