特別企画2-2「 わが国における糖尿病靴の現状」

5月26日(金)特別企画2 日本靴医学会合同シンポジウム「救肢における靴の重要性」
2. わが国における糖尿病靴の現状
座長 塩之谷 香(塩之谷整形外科)
座長 竹内 一馬(那珂川病院)
演者 関 耕二(有限会社バイタルフス高知)

糖尿病靴製作の主たる目的は、足潰瘍形成の予防、治療の促進、再発の予防である。そのためには足潰瘍形成の起因となる胼胝、鶏眼の形成、乾燥亀裂、靴擦れなど、足部に加わる圧力・摩擦・ズレをインソールや靴を用いてどのような処置を行い軽減するかが重要である。適切な処置を施されたインソールや靴を用いることにより、糖尿病足病変に起因する下肢切断のリスクの軽減と足病変を予防することが可能となる。

糖尿病靴製作は、患者の病態や環境因子を把握し、医学的、解剖学的、運動学的、動作分析学的な知識を用いて評価、分析、判定を行い、採型を行う。ここで得られたさまざまな情報を考慮し、木型の設計・製作、適切な素材・硬度の選択、アウトソールのアライメント設計を行い、最も重要である足底圧検査の結果をもとに適合判定された靴でなければならないはずである。しかしながら、糖尿病靴の適合判定時において、フィッテイング、スタティックアライメント、ダイナミックアライメント、足底圧力の検査を行っている病院、あるいは製作会社は少なく、正しい適合判定がなされているかにおいても疑問である。

現在の日本では、糖尿病靴製作に関しての専門的な知識や技術が確立されておらず、それらを習得できる教育、研修機関、および指導者も少ない。したがって、糖尿病靴製作においては、各靴製作会社や製作者個々の知識や技術に頼るしかないのが現状である。これらの糖尿病靴の問題点をふまえて「救肢における靴の重要性」について検討する。

 
※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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