特別企画1 JET合同企画3-4「 全て魅せます、外科の奥義、Distal bypss」

5月26日(金)特別企画1 JET合同企画(ビデオライブ)
企画3「全部魅せます!バイパス手術の全て(外科手術ビデオライブ)」
4. 全て魅せます、外科の奥義、Distal bypss
座長 三井 信介(済生会八幡総合病院)
演者 北野 育郎(新須磨病院)

重症虚血肢に対するDistal bypass術は、豊富な血流を長期間にわたって末梢へ送る事が可能であり、血管内治療に比べ創部への血流供給が優れている。したがって、1)Rutherford 6のような大きな潰瘍症例2)骨髄炎の拡大が予想される重症感染症例3)バルーン拡張が困難な高度石灰化症例、)No stent zoneにおよぶ病変を有する症例では、Distal bypass術が理想的と考える。しかし、Distal bypass術を成功させるには、患者の全身状態に加えていくつかの注意点が必要である。適切な中枢・末梢吻合部の選択、代用血管となる静脈グラフトの採取などが重要と考える。またDistal bypass術では、自家伏在静脈を長く採取する必要があり、グラフトの末梢吻合部を含めて、足関節部以下に複数の切開創を形成する事となる。創部を直接縫合閉鎖した場合には、グラフトの末梢吻合部に強い緊張がかかり、創の治癒遷延や離開を起こす事がある。さらに重症下肢虚血症例では、糖尿病や慢性腎不全を合併したハイリスク症例が多く、骨髄炎などの感染を合併している事も多い。このためDistal bypass術では、感染創より末梢吻合部の手術創にまで感染が波及し、グラフト出血、閉塞などの危険性がある。結果として大切断になる事もあり、ハイリスク患者へのバイパスで、SSIの回避を図る事は必要である。以上の点を含めてDistal bypass術について供覧する。

 
※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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