特別企画1 JET合同企画3-3「 他に選択肢なし!血栓にはフォガティカテーテル(ALIへのフォガティ)」

5月26日(金)特別企画1 JET合同企画(ビデオライブ)
企画3「全部魅せます!バイパス手術の全て(外科手術ビデオライブ)」
3. 他に選択肢なし!血栓にはフォガティカテーテル(ALIへのフォガティ)
座長 北野 育郎(新須磨病院)
座長 三井 信介(済生会八幡総合病院)
演者 藤村 直樹(東京都済生会中央病院 血管外科)

Fogartyカテーテルによる血栓除去術は、急性下肢虚血(ALI)に対する治療を一変させ、Thomas Fogartyによる最初の報告から50年以上経過した現時点でも標準治療であると考えられる。近年報告が多い血栓溶解療法も同等の救肢率、死亡率が得られるが、出血などの合併症が多く、また多量の血栓を除去するにはFogartyカテーテルのほうが一日の長がある。最近ではover the wire (OTW)タイプのFogartyカテーテルが登場し、血管造影を併用するだけではなく、病変部を通したガイドワイヤーを通じて、ステント留置やバルーン拡張などのカテーテル治療を併用する”hybrid治療”が登場し、従来型の血管造影を伴わない血栓除去術と比較して、良好な成績が報告されている。当院でも当初から、hybrid血栓除去術を全例に実施しており、良好な成績を得ている。その中から、今回はカテーテル治療による治療が困難であった症例に対し、ハイブリッド血栓除去術を実施した症例を経験したので、供覧したい。

症例は、86歳男性。前日より突然の下肢痛の訴えがあり、翌朝には下肢の色調不良が出現したため、当院救急外来受診した。精査にて、左浅大腿動脈以下、下腿動脈末梢までほぼ全長に渡り閉塞しており、ALIと診断したが、動脈硬化性変化の合併を認め、閉塞性動脈硬化症に新しく生じた血栓形成による急性増悪と判断し、カテーテル治療を選択した。しかし、予想以上の多量の血栓を認め、血栓吸引およびバルーン拡張術がまったく無効であったため、hybrid血栓除去術に移行した。総大腿動脈を露出し、足底動脈まで進めたガイドワイヤー越しに3 & 4 Fr OTW Fogartyカテーテルで血栓除去を実施し、さらにrun off動脈確保のため、後脛骨動脈末梢から足底動脈にかけてバルーン拡張術を追加した。遮断解除して、造影したところ、足底動脈にまだ血栓が残存していたため、再度シースを留置し、thrombusterによる血栓吸引およびバルーン拡張術を追加することにより、血行再建に成功した。

 
※本ページの使用画像はイメージです(過去の学会風景より)

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